太陽光発電に向かない家の6つの特徴

節電や売電をすることで家計の支えになる太陽光発電ですが、家の状態によっては太陽光パネルがうまく光を集められずに損をしてしまう場合もあります。では、太陽光発電に向かない家とは一体どういったものなのでしょうか?

1屋根が北向きにしかない

太陽光発電は太陽の光がないと意味がありませんよね。発電効率の最も良いパネルの向きは南で、95%から100%の発電効率を発揮します。東や西でも80%前後の発電効率と言われています。しかし、北向きとなると一気に発電効率が60%台まで落ち込んでしまい、決して効率が良いとは言えるものではありません。

ですので、日当たりの良い南側にバルコニーがあり、太陽光パネルを設置できる屋根がついていないような家は太陽光発電に向いていないと言えるでしょう。

2屋根に影が出来る

屋根が南向きでも、周りに高い建物があり日中影が出来てしまっては意味がありませんよね。もし、屋根の一部が影になるようでしたら、それ以外の場所に太陽光パネルを設置すれば良いのですが、あまりに影が多い場合には太陽光発電はあきらめた方が良いかもしれません。また、家の近くに高い建物が出来そうな場合にも避けたほうが良いでしょう。

3屋根が急こう配すぎる

太陽光パネルの設置には角度が30度の屋根が良いと言われています。あまりに屋根が急すぎてしまうと、パネルの設置が難しく費用が通常より多くかかってしまったり、屋根の老朽化の加速や雨漏りに繋がったりと、デメリットが多く出てきてしまいます。ですので、あまりに屋根の角度が急な家の場合は、太陽光発電をあきらめた方が良いと思います。

4屋根面積が狭い

当然太陽光パネルはその面積が多い方が、発電効率が上がります。ですので、屋根面積が狭いと発電効率が落ちてしまいます。デザイン性重視の入り組んだ屋根や、三角の屋根などがそれに当てはまります。また、あまりにも屋根の形状が複雑すぎると、設置するのに技術や余計な工費がかかってしまうので、最終的に損をしてしまう場合もあります。

5築年数が経っている家

太陽光パネルはとても重く平均的な一軒家に設置する太陽パネルで総重300㎏~400㎏かかります。ですので、古い建物では老朽化に拍車がかかり建物が崩壊してしまう恐れもありますので、避けた方がよさそうです。家計の為に設置した太陽光発電システムによって余計な出費が増えてしまったら元も子もありませんからね。

6マンションやアパート

マンションやアパートも屋上に設置する以外は避けた方が良いでしょう。単純にマンションのベランダ程度では設置面積も狭く、発電効率も良くはありませんよね。どうしても設置したい場合には、非常時の予備電源程度の気持ちで、太陽光発電キットなどを使って自前で設置することをおすすめしますよ。

実は太陽光発電が出来る家

太陽光発電に向いていない家の特徴を紹介いたしましたが、逆に向いていないように見えても条件によっては、太陽光発電が可能な家もいくつかあります。

敷地面積が狭い

敷地面積が狭ければ当然屋根面積も狭くなってしまいますが、日当たりや屋根の形状などが良ければ、太陽光発電導入費用のもとを取って十分利益を得ることが可能な場合もあります。ですので、敷地面積が狭いからと言ってあきらめずに、一度業者に相談してみるのが良いでしょう。

積雪地帯

パネルに雪が積もってしまっては当然発電することはできませんが、あまり雪の降らない地域でしたら、ソーラーパネルに積もった雪は2,3日で落ちてしまうそうです。なので、こちらも日当たりなどの条件が良ければ採算が取れる場合もあります。

北向きの屋根(場所による)

先ほど屋根が北向きの家は向いていないと言いました。しかし、住んでいる場所によっては可能性が出てきます。というのも、年間の日射量は国内でも場所によって大きく変わるからです。真北を向いている屋根しか無い場合は、可能性はほぼありませんが、そうでなければ業者に相談してみるのも良いかもしれませんね。