老後破産の状態にある高齢者の実態とは?

「実にその数200万人」とか「65歳以上の16人に1人が直面する」とか。「老後破産」という単語で検索すると驚くような項目が次々にヒットして、思わず目を疑ってしまいます。老後破産とは、預貯金の額がマイナスになっているような人のこと。預貯金の額が少ない上に、毎月の収入が支出と大差ないような経済状態に陥っている人のことを指します。

老後破産してしまう原因と、陥ってしまう人・3つの特徴

老後破産してしまう原因は、少なくなった年金収入で生活費がまかなえないということに尽きます。貯金がなければすぐに老後破産ですし、蓄えがあったとしても支出が大きければ、そんな蓄えも尽きてしまうもの。また、普段はつつましい生活を送っていたとしても、突然の出費を強いられるケースは誰にでもある。老後破産は決して他人事ではないのです。

貯金をする習慣がない、貯金が少ない
貯金の額が少ないということは、老後の乏しい収入を上回る支出があった場合、すぐに老後破産におちいるということです。収入があったら、その分すべてを支出に回すという生活のパターンになっている人は、老後にはすぐ破産が見えています。国民年金に加入していないなどは、言わずもがななのです。

年金だけで支出がまかなえない
一流企業を勤め上げ高額な退職金を得た。こんな恵まれた条件にあっても、老後破産の危険とは無縁ではありません。充分な収入があった人は、それ相応の支出のパターンができており、退職して収入がなくなっても、そのパターンから抜け出せない。結果、高額な退職金など預貯金を使い果たし破産するというケースもあるのです。

例えば高額な住宅ローン、いつまで返済する予定なのでしょうか。返済が済んでも絶え間ないリフォームが待っています。いつまで、そんな高額な車に乗り続けているのでしょうか。高額な車ほど維持費がかかるものなのです。次第に預貯金の額が少なくなっていませんか?

突然の出費に対する備えができていない
例えば車で相手を死亡させてしまったとか、自宅が火事にあったとか、配偶者が重い病気にかかってしまったとか。何も起こっていないときには一笑に付してしまうような、まさかの出来事。これらに対して、何の備えもしていないという人も少なからずいるはずです。これらのアクシデントは一旦起こると、今までの貯金など一瞬で失ってしまうのに充分なダメージがあります。

自動車事故には自動車の任意保険、自宅の火災には火災保険、重い病気には民間の医療保険……それらのリスクに備える商品は数多くあるもの。転ばぬ先の杖、老後破産におちいるリスクは回避できるのですから、加入しない手はないでしょう。