老後の資金のために、今から何をする?

日々の家計以外にも、いくらでも出てくるイレギュラーな出費。それらに備える老後の資金は、どれだけあっても十分とはいえませんし、安心できるものではありません。それでも、少しでも安心できるように、老後の資金は貯めたいもの。その方法を、いくつか紹介しましょう。

一番固い財産、貯金をつくる

貯金とはお金を貯めること、厳密には預金と貯金は違うのですが、ここでは現金を現金のまま金融機関にためていくことを貯金と呼ぶことにします。といっても、現代は貯金に利息が期待できる時代ではありません。しかし、預けた金額が補償され、必要な時にいつでも引き出せるという貯金の強みは心強いもの。一番、確実な老後の備えとなるのです。

貯金だけではなく貯蓄、とりわけ金融商品も考える

貯蓄とは、貯金やマイホーム、土地、株式、投資信託、そして保険や個人年金など金融資産すべてを指します。そして、注目したいのが、貯蓄の中でも貯金以外の金融商品。例えば、株式と聞くとどうしても、元本が割れる危険なものという印象がありますが、もっと緩やかなローリスク・ローリターン型の金融商品もあるもの。貯金では不可能な勢いで増えていく金融商品は魅力的なものなのです。

出ていく分を、節約する

収入が変わらないとするならば、貯金や貯蓄は思うようにはならないもの。ならば、支出を減らすしかありません。身の回りの不要な出費を減らし貯金や貯蓄に回すというのが一番オーソドックスな方法です。例えばコンビニに寄るのが習慣になっていませんか? 携帯電話のキャリアやプランを見直していますか? 少しの距離でも交通機関や自家用車を利用していませんか? 「何だ、そんな小さなこと」とバカにすることなかれ。こんな小さな積み重ねが貯金や貯蓄になり、老後の備えとなるのです。

老後になっても、必要な資金がたまっていなかったら

やっぱり、老後の資金が不十分……そんな場合にできることは収入を増やすか、支出を減らすかのどちらかしかありません。しかし、対処方法は結構あるもの。すべては日々の安心のためなのです。

老後も働いて収入を得る

資金が不足するなら、不足分を働いて補えばよいのです。リタイア後に期待できる公的年金などの収入から必要金額を差し引いた不足分だけ働く。月々10万円だけ収入を得れば、たちまち老後の資金不足は解決したりするもの。また、その程度の収入と考えれば、働き口は意外なほどたくさんあるものです。

手持ち資産の活用を考える

今住んでいる住宅も立派な資産なのですが、その資産を活用することは出来ないのか? 例えば、今住んでいる住宅を担保にして金融機関から資金を借り入れるという「リバースモゲージ」が話題になっています。現在の家を手放して、物価が安い地方へと移住を考えるのも一つの手ですし、開いている部屋を賃貸に出すとか、民泊に利用するとか、色々なアイデアが浮かびます。そのまま寝かしておくだけでなく、何とか出来ないか考えるのも資産の活用の方法です。

やっぱり節約する

加えて、できることといえば、やっぱり節約でしょう。総務省の「家計調査」の結果を見ても、決して浪費しているとは思えないものの、まだまだ、節約する余裕はあるものです。支出を減らす方法は、節約しかありません。家計簿を付けるなど、基本的なことから見直していきましょう。